夜会話 リューグ Disc 2<情報:サモナイ2TOP

双子で違いを探すのも面白い(何

Disc 1 Disc 2

十六話 縛鎖を断つもの
 結局また、テメエに 頼っちまったな・・・
 そんなことないよ
 別に感謝なんかしちゃいねえよ
 元はといえば、原因はテメエの先祖なんだ
 ま・・・ そのことで テメエを責めたりはしねえがな
 こうなった以上 最後まで、責任とれよ
 え!?
 二度とあいつを泣かすなって、言ってんだよ
 もう俺やバカ兄貴じゃ 役不足なんだよ・・・
 これ以上、言わせるんじゃねぇ・・・!
 う、うん・・・

リューグの奴・・・ なんだか、すこし 寂しそうだったよな

十七話 影は歌う
 黒の旅団のやり口には 慣れてきたつもりだったがな・・・
 ハッ!今日のはまた 格別だったぜ・・・
 ヘドが出そうなくらいになッ!
 リューグ・・・
 なあ、マグナ レイムって野郎がしたことも、黒騎士の指図なのかよ・・・
 レルムの村の時といい トライドラでの戦いの時といい・・・
 デグレアは、汚ないやり方でしか 戦えねえ連中なのかよッ!?
 わからないよ・・・ 俺にも・・・
 でも、ルヴァイドとレイムのやり方は どこか確実に違ってた
 そんな気がしたよ 俺は・・・
 ・・・・・・

もしかすると・・・ デグレアも一枚岩じゃ ないのかもしれない

十八話 誰がための剣
 リューグは、いつから ご両親がなくなられた本当の理由に気づいていたんだ?
 変だと思ってたのは かなり前からさ
 後にも、先にも あれから、村をはぐれが襲ったことは一度もなかったしな
 ジジイに原因があると疑うのには、そう時間はかからなかった
 そうか・・・
 だから、俺は兄貴やアメルのように ジジイと接することができなかった
 もしも、ジジイが 俺らの両親が死ぬきっかけを作ったんだとしたら・・・
 そんな奴に頼るのは間違いだって、ガキの頃から思ってたのさ
 もしかして・・・リューグが、強くなることに こだわりをもってるのって
 ・・・そうさ
 俺は、早く自分の力で 生きられるようになりたいと思っていた
 それがねじまがって こんなカタチになったのかもしれねえな
 今でも、そうなのか?
 本当のことを知った今 やっぱり、リューグは 爺さんと一緒にいたくないって思うのか?
 ・・・・・・
 バシッ
 いてっ!?
 ハッ!? だったら とっとと、おさらばしてるだろうがよ?
 リューグ・・・
 今の俺はもうガキじゃねえんだ・・・ ジジイの気持ちぐらい わかってやれるぜ
 それにな・・・ アメルや、バカ兄貴をほっとけるかよ?
 ああ・・・そっか? そうだよな!? リューグにしてみれば 心配だもんなっ?

俺が心配しなくたって リューグはとっくに 自分で答え、見つけていたんだな・・・

十九話 デグレアの闇
 ハッ、まさか 戦争をふっかけた親玉の街が、一番の被害者だったとはな・・・
 黒騎士たちも、結局は あの三人の召喚師たちによって 踊らされていただけだった
 彼らも、ある意味で 被害者といえるのかもしれないな・・・
 だからって、ヤツらがやったことを 水に流すつもりなんて、俺にはないからな?
 リューグ!?
 だまされていようが 村を焼き払ったのは間違いなく、黒騎士のやったことなんだ
 ケジメはつけさせてもらうぜ・・・
 この戦争は、もう意味のないものなんだぞ!
 リューグ!?
 わかってるさ テメエらのやることに俺は最後までつきあう
 だが、そこから先は 俺とあの野郎の問題だ
 誰にも、口は出させたりしねえ・・・!
 たとえ、お前でもな マグナ
 (ダメだよ・・・ それじゃ、ダメなんだ
 それじゃまた、誰かが傷ついたり、悲しむだけじゃないか!?)

リューグ・・・ 分かってくれっ!

二十話 知の略奪者
 なあ、リューグ・・・
 なんだ?
 アメルが俺たちに背負われて帰ってきたのに、どうして平気でいられるんだ?
 はっ、なにを聞くかと思えば そんなことかよ
 だって、前だったら 俺のこと絶対にせめていたのに・・・
 あのなぁ・・・
 せっかく人が信用してやろうって思ったのをブチ壊す気か、おい?
 え・・・?
 おまえが手を抜いたから、あいつが倒れたわけじゃねえだろうが
 そうだろ?
 う、うん・・・
 だったら、仕方がねえことだったんだろうさ
 あいつは、自分よりも 他人のことばっかり考える女だからな
 守るほうの気苦労も 考えねえでよ・・・
 むしろ、誰かを守ろうとばかりしているんだからな
 うん・・・ たしかに、そういう女の子だよな アメルは・・・
 ガキん時は、もっとすごかったんだぜ?
 バカ兄貴の真似して 俺のこと、弟みたいに扱っててさ・・・
 泣き虫のくせに 姉さんぶって、いつも 俺の世話ばかり焼いてやがった・・・
 リューグ・・・?
 俺はずっと、アメルを守ってるつもりだった
 けどな、おまえたちと一緒に行動するようになって・・・
 俺の知らなかったあいつの顔を たくさん見ることになった
 俺が思ってるよりもずっと強い、あいつを 初めて知ったんだ
 きっかけはな・・・ 多分、お前だよ
 え・・・
 俺は、今のあいつが 前よりずっと好きだぜ
 アメルがお前と出会うことが出来て 本当によかったと思う
 結局のところ 俺は、あいつにとって
 いつまでたっても 弟でしかなかったってことだな
 ・・・・・・
 そして、俺もどこかで あいつに甘えていたのかもしれねえな・・・
 だが、それも そろそろ卒業するぜ
 あいつは・・・ アメルは、俺たちの母親じゃねえんだしな
 リューグ・・・

リューグの信頼 絶対に、裏切ったりはしないから・・・!

二十一話 メルギトスの嘲笑
 メルギトスに向かって斬りかかっていく あいつを見た時にな
 俺はようやく気づいたんだよ
 どうして俺があいつを憎まずにいられなかったのか ってことがな・・・
 え?
 俺だったんだよ アイツは
 今の居場所がつらくて 力を手に入れれば そこから逃げられると信じて・・・
 必死にもがき続けた ありのままの自分から目を背けてな
 リューグ・・・
 ハッ!偉そうに 仇討ちなんてお題目を揚げておきながら
 結局、俺はあいつを自分自身にみたてて憎んでただけさ
 それがわかったらな なんか・・・なえちまったぜ
 そっか・・・
 ただ、そういう気持ちは別にしてもな
 あいつとは、きちんと決着をつけたかった
 剣士としてな・・・

黒騎士はやっぱり リューグにとって 宿敵以上の存在だったんだな・・・

二十二話 真なる罪人
 ハッ、真っ正面から悪魔にケンカを売って 平然としてやがるとは
 あのメガネじゃねえが バカか?って言いたくなるぜ・・・
 返す言葉もないなあ それについては
 でも、リューグ 俺、ああ言ったこと 後悔してないぜ?
 テメエのツラを見りゃ それぐらいのことは俺にだってわかるさ
 止めたところで引かねぇって顔だぜ
 リューグもな?
 ああ・・・ ここまで来たら、もうやるしかねえだろう
 最期の最後まで つきあってやるぜ
 リューグ・・・
 ハッ・・・ 今日の俺は、どうかしちまってるらしいぜ
 テメエに、こんなこと言っちまうなんてな
 ・・・・・・
 とにかく・・・ そういうこった!
 約束しろよ・・・ お互い、生きて帰るってな!?
 うん・・・

エンディング
 ・・・マグナ?
 なにやってんだよ? 人をさんざん待たせやがって・・・
 メシを食べたら外に出て待ってろって言ったのは お前だろ?
 ああ、ゴメン うっかりしちゃってた
 うっかりって・・・ お前なあ・・・
 ハッ!たまに遊びに来てみれば、案の定 ポカやらかしやがって
 ネスティの言い草じゃねえが、もうすこしシャキッとしろよな
 うう・・・っ ホントにゴメン・・・
 で、どうすんだよ? 用事ってのは、やめにすんのか?
 ダメだよ! 他のみんなが来る前に きちんとキレイにしてあげないと・・・
 だったら、さっさと道具もってついて来いよ
 もたもたしてたら あいつを洗ってなんかいられねえぜ
 ちょ、ちょっと! 急ぐからさ、リューグ 待ってくれってば!

 散らばってた落ち葉はまとめて、袋に詰めておいたぜ
 ご苦労さま、リューグ
 樹皮の痛んでる部分も処置したし、なんとかみんなが来る前に 作業が終わったよ
 枝の間引きに、雑草の引き抜き・・・ お前の庭師っぷりもすっかり板についたな
 ははははっ さすがに、二年近くもこうしてればね
 二年か・・・ 早いもんだぜ・・・
 アメルのやつがこの樹になっちまってから、もうそんなにも経つんだな・・・
 うん、本当にそうだな
 聖なる大樹・・・
 この樹がアメルだって知っているのは、多分俺たちだけ・・・
 あの時から、ずっと 邪悪な魔力を吸収して 浄化し続けているのも
 ああ、一日も休むことなくな・・・
 ハッ、お人好しにもほどかあるだろうに ったく・・・
 誰に感謝されるわけでもねえのに、損な役回りを引き受けていっちまいやがって
 お人好しすぎなんだよ あいつは・・・
 リューグ・・・
 もっとも、それに輪をかけてバカなのは テメエだがな・・・
 聖なる大樹の護人 いったい、いつまで続けるつもりなんだ?
 いくら待ち続けたって あいつが帰ってくる保証はねえんだぞ?
 うん、わかってるんだ 本当はこんなこと いつまでもしてちゃいけないって・・・
 ネスみたいに 俺も、前向きになって生きないとさ
 アメルだって・・・ 悲しむもんな
 マグナ・・・
 でも、もうすこしだけ待っていたいんだよ 俺は・・・
 ま、お前の人生だしな 俺が口を出すようなことじゃねえ
 それだけ、はっきりと 自分のことがわかってるなら、なおさらだ
 ありがとう・・・ リューグ・・・

 さて、戻るぜ そろそろ、バカ兄貴たちも来る頃だし
 そう言えば、ロッカは 村を再建するんだって言ってたけど・・・
 どうなんだろう? うまくいってるのかな
 おい、愚問だぜ クソ真面目なあいつがしくじったりするわけねぇだろうが・・・
 それに、ジジイや黒騎士たちだって一緒なんだぜ
 そうだよな・・・ ルヴァイドとイオスも手伝ってるんだし
 それだけで、あいつの罪が許されるなんて 俺は思ってねえが
 顔を見せたら、今度はもうすこし、ちゃんと話ができる気はするぜ
 そうか・・・
 ところで、この集めた落ち葉はどうすんだ?
 みんなが来たらさ これで焚き火をして おイモを焼こうかって思うんだけど
 はははははっ そいつはいいかもな
 なあ、リューグ
 ん?
 お前、ずいぶんと変わったよな
 なんていうか、前よりずっと男らしくなった 強くなったよ・・・
 ハッ! くだんねえことを言ってんじゃねえよ

それはな、お前とこうして出会えたからなんだぜ

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最終更新:21:57 2006/06/30




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