人とは不思議なものです。 人は、 “喜ぶ”から“嬉しい”のであり、 “怒る”から“腹が立つ”のであり、 “泣く”から“悲しい”のであり、 “笑う”から“楽しい”のです。 そして、 “一緒にいたい”と思うから“好き”なのであり、 “一緒にいたくない”と思うから“嫌い”なのです。 あれれ、と思った方もいるでしょう。 原因と結果が、なんだか一般的に聞くのと逆になっているのですから。 でも、ちょっと待って下さいな。 あなたは、自分の感情をどうやって知っているんです? 自分の感情が自分に分からないはずないだろ、とか反論しますか? でも、本当に分かってるって、言えますか? 誰にも、人の心ってのは分からないんです。 他人の心だけじゃなく、自分の心も。 だから、『嬉しいはずなのに喜べない』とか、 『楽しいはずなのに笑えない』とかってことになるんです。 分かりやすくご説明しましょう。 私が冒頭で言った、『“〜”から〜』の『“〜”』の前に、 『相手が』という単語を加えてみて下さい。 ほら、急に意味が分かりやすくなったでしょう? (とくに最初の『喜ぶ』と『嬉しい』なんて、 漢字のつくりの時点でそうなってるんですよ。 『女』が『喜』ぶのを見て『嬉』しいんですから。 まぁ、男の視線での話ですけどね。) 相手は自分の鏡。 自分は相手の鏡。 相手の気持ちは、自分の気持ちも同然です。 あながち間違ってもいないと思いますよ、この話。 ところで、あなた今、笑ってますか?