テレパシーごっこ<小説:スマブラTOP
テレパシーごっこ
「………」
「……」
「………」
「……ねえ、君は誰?」
「!? …何者だ?」
「僕はネス。君がさっきからずっと調べてる屋敷に住んでる内の一人だよ」
「…ネス……」
「君は?」
「……ミュウツー、と…呼ばれていた」
「ふうん、じゃあミュウツー。君もここに来るんでしょ?」
「…何故…言い切る?」
「明後日頃、僕は君に会えるから」
「…!…」
「ちょっと僕のほうが強いみたいだね」
「………そのようだな」
「そうそう、明日会う黄色いねずみのポケモンも一緒に連れてきてよ」
「…何故…それを私に言う?」
「君が連れてくるのが分かってるから」
「……そうか…」
「……」
「………」
「……」
「………」
「寂しいの?」
「…!…?…」
「寂しそうにしてるから」
「そこまで…分かるのか」
「君が教えてくれてるからだよ。テレパシーで」
「…教えたつもりはない」
「感情も言葉と同じように届くのは分かってるんでしょ?」
「………」
「僕でよければ、友達になるよ」
「…………良いのか?」
「うん。怖くないし」
「………」
「僕は怖がらないから、心配しなくていいよ」
「…何故だ…?」
「何故って…君が怖くないから」
「…………?…」
「心の中の感情も分かるから。怖くないよ」
「……そうか…」
「うん、そう。じゃあこれから僕らは友達だね」
「………」
「ミュウツー?」
「……それほど容易に片付けてしまって良いのか?」
「うん、良いでしょ?」
「……?」
「君がどんな外見でも関係ないよ」
「……!」
「自分と同じ種族以外には友人を作っちゃいけないなんてこと、ないしね」
「………」
「……」
「………」
「えへへ、喜んでもらえて嬉しいな」
「…………変わっているな、人間」
「そうかな?…あとさ、『人間』って言い方はなんか嫌だな」
「…そうか」
「うん。ミュウツーの事も『実験台のポケモン』って言うよ?」
「………」
「冗談だって、怒らないでよ」
「………」
「こんなものだよ?」
「!」
「『友達』って、こんなもの。だから難しく考えなくたって良いよ」
「………フッ…」
「あ、やっと声に出して笑ったね」
「…………そうだったか…」
「うん。…あ、そうそう。屋敷に来ればみんな、良い意味でミュウツーの考えを裏切ってくれるよ」
「…それは楽しみだな」
「うん。…待ってるから、早く来てね」
「お前は待たなくても構わないだろう」
「まあね。僕はいつでも喋れるし。でもみんな、楽しみにしてるから」
「……そうか」
「君も呼ばれたんだから、精一杯楽しまなきゃダメだよ?」
「………楽しまねばならぬのか?」
「うん。ここに君を呼んだ人も楽しんで欲しいって思ってるしね」
「知っているのか?」
「…んー、まぁ…僕だけだけど」
「?」
「他の人は知らないよ。そういう人がいるって事は知ってるけど、どんな人なのかとか」
「…そうか」
「……」
「………」
「…ふわぁぁ…」
「………」
「僕、眠くなってきちゃった。もう寝るね」
「…ああ……」
「また明日」
「…明日か…。………良いだろう」
「明後日は野球だからね」
「…『やきゅう』?」
「明日説明するよ。今日はオヤスミ」
「ああ…。」
「……すー……」
「………」
「……」
「………」
「……すー…」
「………明日が楽しみになってしまったな」



この二日後、本編一部十一話の状態になります。
ミュウツーとネスの二人…どちらかが眠っていない限り、こんな他愛ない会話が常になされています。
遊んでいる時でも料理してる時でも。(笑
ミュウツーはネスがいるからこの屋敷にいる、って言っても過言じゃありませんねー。ここの場合。
とりあえず、こんな感じで。(謎

平成16年4月27日UP


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最終更新:18:09 2006/07/09




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