みんなの部屋はどんな部屋!?<小説:スマブラTOP
みんなの部屋はどんな部屋!?
「お早うの皆さんも今晩和の皆さんも今日和!」
「久々の「どこまでも調べよう隊」の登場ですっ!」
ネスの持つビデオカメラの前にいるのは、アイスクライマーの二人のみ。
「今回、子供リンク君は大人のリンクと七年のギャップを埋めるために修行中でここにはいませんが、」
「本人に了承はとってあるので今回は私達二人で調べようと思いますっ!」
前回には子供リンクが喋っていたが、その『どこまでも調べよう隊』とやらにはネスは入っていないらしい。
前に取ったやつが上手く行ったのか、二人とも、今回もバリバリのやる気を見せている。
「この屋敷、色んな人が住んでますよねー!落ち着いてる人、単純な人…。」
「となれば当然、みんなの部屋の様子は違って当たり前!」
二人は合図もなしに『そこで!』とカメラに向かって声をそろえて叫んだ。
「本人が乱闘している間に、みんなの部屋の様子を調べてみたいと思います!」
「ちなみに言っときますがここは僕達の家でもあるので不法侵入にはなりません!」
ポポはそう言っているが、一応自分の部屋は自分のものだろうとも言える。
二人がそれをやろうとした理由に、ネスの一言もあった。
「管理者は、楽しくなるならしてもいいって言ってたよ。」
つまり、本人達に内緒であり、公認なのである。
「複雑な事はなしにして、さっさと行ってみましょう!」
「ナナ、全然複雑じゃないと思うんだけど…。」
「いーの!ほら、時間の無駄になるからさっさと行くよ!」
最後の二言はお互い、小声で喋っていたつもりだったらしい。ネスのもつビデオカメラはその音もはっきりと取っていた。

「では、私達より先にこの屋敷に来ていた人たちから見てみましょう〜。」
「まず初めは…やっぱり赤い兄さんから行ってみましょう!」
そう言ってから、三人はマリオの部屋へとやってきた。
「うーん…所々ゴミが落ちてますねぇ…。」
「でも、大人の男性の部屋としてみればさほど汚いようにも見えないですー。やっぱり一応しっかりしてるんでしょうか〜。」
「ナナ、一応は余計じゃない?」
「気にしない気にしない。それでは、今回は時間が足りなくなりそうなのでどんどん進みたいと思います!」

リンクの部屋。
「…ここは…なんとも綺麗さっぱり…。」
「荷物らしきものが全く見当たりません。クローゼットの中にでもしまってあるんでしょうか?」

ガラッ …ガラガラガラガラッ

「ナナ!何してるの!」
「わーっ!…リンク、ごめん後で片付けといて!」
「…リンクの持ち物は、沢山あるのが綺麗にしまってありました。ナナが強引に開けるから…。」
「次いこ次ー!」

フォックスの部屋。
「うーん、ここもわりと綺麗ですねぇ。あ、飛行機の描いてある本があります!」
「中身は…うーん、運転の仕方やテクニックですねぇ…。腕が落ちないようにでしょうか?」
「ファルコに圧倒的に差をつけられないようになんじゃない?」
「ナナ、口が悪いよ。さ、次に行ってみましょう!」

ドンキーの部屋。
「…ドンキー、バナナの皮ぐらいちゃんと捨てておいて欲しいんですけどぉー…。」
「僕が見たところ、ゴミ箱はバナナの皮で一杯になってました!これ以上入らなかったんだと思います!」
「私こんなとこ入っていたくない!次いこポポ!」
「あっ、ナナ待ってよ!…でも、生ゴミはさすがに片付けた方がいいと思いますよー。」

カービィの部屋。
「わ、ここは綺麗ー!ここ電気つけないほうが良いんじゃないの?」
「うーん、星型のものばかり…。確かに綺麗だけどちょっと飽きないかな?」
「あっ、これは多分カービィのベッド!星型のクッションが見つけられました!」
「あ、カービィ…マキシムトマトを飾っておいたらそのうち腐っちゃうよ〜。」
「なんとポポがマキシムトマトを発見した模様です!」
「ナナ、そこナレーションしなくていいから!」

ピカチュウの部屋。
「ここは…一見したリンクの部屋まではいかないけど、さっぱりしてる部屋ですねー。」
「テーブルの下にポケモンフード発見しました!おやつですねこれは!」
「ナナ、なんでそんなところに目が行くの…?」
「気にしないの!」

サムスの部屋。
「あ、可愛い!ねぇポポ、このマスコットとか可愛くない!?」
「ホントだー…。サムスさんの部屋は、意外と女性らしいんですね!」
「他の二人の部屋が楽しみね、ポポ!」
「ナナ…君も女でしょ。」

ヨッシーの部屋。
「…ヨッシーの部屋に行って私が最初に見つけたのは、溢れんばかりのたまごでした…。」
「えーっと、この大きさと範囲から言って、ざっと50個はありそうです!」
「てか、部屋の半分がたまごで埋まってるんだけど!」
「整理整頓はしておきましょうね〜。では次!」

ネスの部屋。
「あっ、ネス君!このゲーム買ってないって言ってたじゃん!」
「ナナ、カメラマンに話しかけないの!ネス君の部屋はゲームが置いてあります!」
「一応聞いとくけどネス君、調べるからって片付けてたりしないよね?」
そうナナが言うと、カメラが上下に動いた。
「だからナナ、カメラマンに話しかけちゃダメって言ってるでしょ!」

ルイージの部屋。
「うーん、なかなか綺麗な部屋で…兄より綺麗なんじゃない?」
「うん、僕もそう思う。整理整頓は兄より上手と見ました!」
「あっ、ポポ!戸棚の下にキノコが沢山…しまってある。」
「…もしかして、兄の方もそうだったのかな?」
「…でも戻るのは面倒だからいいわ!次いこ!」

ファルコンの部屋。
「車の雑誌発見!中身は…何これ?」
「エンジンの種類だよ。ナナも前ネス君の持ってたレースゲームで知ってるはずなんだけど?」
「そんなこと私がおぼえてるわけ無いでしょ!」
「ナナ、それ全然自慢にならないよ…。車を除けば、ここはわりとさっぱりしてますねー。」
「本人を考えるとちょっと意外かも?」
「ナナ、口が悪いってば!」

プリンの部屋。
「ここも荷物が少ないですねー。あ、棚にマイクが!」
「僕には全部同じに見えるんだけど…なんで五個もあるの?」
「どれどれ…あ、これは頭の部分をとるとマジックになってます!」
「…しかも、油性……なるほど、納得できました。次に行きましょう!」

クッパの部屋。
「あ、なんか小さいクッパみたいな写真発見したんだけど!」
「これが噂に聞いていた子供でしょうか〜。何々、ラリー、モートン、ウェンディ、イギー、…え?」
「ポポ、よくこんなの読めるね。なんで途中で止まったの?」
「…クッパの子供に、『ロイ』って名前の人がいたんだ…。ちょっと意外です!」
「え、ロイ!?」
「ほら、上から五番目のこれ…『Roy』って書いてあるでしょ?」
「あは、なんか可愛い〜♪」

ゼルダの部屋。
「あらら、整理整頓が上手く行ってないようですね〜。」
「生ゴミは見当たりませんが、ちょっと女性の部屋にしてみては汚いような気がします!」
「ところで、ナナは人の事は言えるの?」
「だいじょぶよ、私はいらないものはさっさと捨てるから!」

ピーチの部屋。
「ここは綺麗ですねー。なんだ、面白くないの。」
「ナナ、そんなこと言っちゃダメでしょ!…ん?そういえば!」
「キノピオさんに片付けて貰ってるんでしょうか!?」
「一応綺麗ですが、自力でやってるわけではなさそうですねー。」
「ポポ、私と同じようなこと言ってるじゃない。」
「あ、そうだった?」

ミュウツーの部屋。
「…うわ、綺麗に何も見当たらない…。さっぱりも度が過ぎるんじゃ、って言いたくなりますねぇ。」
「リンクの次に綺麗よねー。じゃ、ここもあけると危険かな?」

ガラッ

「あっナナ!……大丈夫、みたいだね。」
「でもバランス崩したらあっという間に落ちそう…。ナナ、さっさと進もっか!」

マルスの部屋。
「うーん、整理は一応されてるみたいですねー。」
「見たところちゃんとされてますー。どれどれ、戸棚を空けても…平気。」
「…あ、この星型のクッションは…。」
「どうやら所々カービィの持ち物が置かれてるみたいです!こまめに来ている証拠でしょうか!」
「面白いところが見当たらないので、次に行きましょう!」

ガノンドロフの部屋。
「あ、意外とさっぱりしてるー。」
「必要なもの以外置かないようにしてるんでしょうかー。タンスの中にもほとんど中身がありませんでした!」
「あっポポ!ここになんかたっくさん物が入ってるよ!なんだろ…?」
「…あ!これ、ロイ君の物じゃない?リンクにイタズラした道具とか見つかったらいけなそうなものを預かってもらってるとか!」
「ロイ君の部屋の取材が楽しみになりましたね!」
「ナナ…性格悪いよ…。」
「本当のことだもん、構わないでしょ!」

ピチューの部屋。
「ピカチュウと似てる…ような気がするのは気のせい?」
「僕も思った。やっぱり外見とか性格とか、似てるんでしょうか!」
「あ、木の実発見!色々な種類あるみたい〜。ポポ、知ってる?」
「うーん、木の実の種類はさすがに知らないなぁ…。」
「これもおやつなんでしょうか〜!」

ポポとナナの部屋。
「自分の部屋を解説するのも妙なものですけどー…。」
「あるのは登山に必要な道具が沢山、で、服は…夏服より冬服の方が多いのよね。」
「まぁ、住処のあった気候のせいでね…仕方ないでしょ。」
「言っときますが、私達だって夏服もってるんですからね!」
「冬服を着てるときのほうが多いんですけどね。」

研究室(Dr.マリオの部屋)。
「うわ、ナナ…あんまり動かないほうがいいよ…。」
「えーと、ここは…妖しげな薬が沢山置いてあります…きゃっ!」
「ナナ、大丈夫!?…えと、ここはもう分かったので逃げます!では!」

ファルコの部屋。
「あ、ここも結構物が少ないんだねー。」
「いらないものはさっさと捨ててるんじゃない?別に変でもないでしょ。」
「ここも整理はされているようです!やはりしっかりするところはしてますね!」

子供リンクの部屋。
「うーん、大人より整理整頓は出来ないようでしょうか!」
「ところどころ使ったままの道具が落ちてます…。でも、全体としてはさほど汚くはないですねぇ。」
「あっ、有名なお菓子の『甘い棒』の袋発見!この味は…『辛みそマヨネーズ』!」
「…さ、次いこっか〜…。」

ロイの部屋。
「わー、予想通り…。足の踏み場は一応ちゃんとありますが、ぐちゃぐちゃです!」
「うーん、コメントしづらい…。ロイ君、もっと片付けなよー。」
「ここに住んでる偉い人は、大半が整理がされていないようですねー♪」
「ナナ、なんでそんなに嬉しそうにコメントするの…。」

「さて、以上で二十四の部屋を紹介しましたが!」
「一つだけ!紹介のしようがない部屋があります!」
ちなみに、それぞれの部屋は本人が乱闘でいないときに取ったものを繋ぎ合わせたものである。
「紹介のしようがない部屋とは、理由は単純!」
「僕らは三次元の人間ですから!」
三次元、とはつまり、立体という意味である。
ここまでくれば、誰にでもそれがどこだか分かるだろう。
二人は始まったときと同じように、合図無しで声をそろえて言った。

「「Mr.ゲーム&ウォッチの部屋!」」

「彼の部屋は管理者がどうにかしておいたのか、部屋自体が二次元なんです!」
「入口だけちょっと妙な感じがしますが、奥は平面!平面な女になんてなりたくない!」
ポポが小声で呟いた。
「ナナ、それってなんか違わない…?」
だが、ナナのそれに対する返事はない。
「というわけで、彼の部屋だけ紹介なしですがここで今回の取材を終わります!」
「…っとにかく、『どこまでも調べよう隊』でした!!」
締めの言葉を聞き、ネスがカメラを止める。今回は移動が多く疲れたのかネスはそれをドサッと地に付けた。
「あとで子供リンク君にも色々言っとかなきゃね〜。さ、編集してみんなに見せよ!」
「みんな、どんな顔するのかな〜?楽しみね!」
「そうだねぇ。」
ネスは相変わらずのちょっと抜けたような声でナナに同意する。
他の二人の考えている事と、ネスの考えていることは、ほんの少し違っていたようだったが。

部屋に入ったときの状況はほとんど編集せずにいたそれを見せると、終わった時にわなわなと震えている人物は数人いた。
「勝手にプリンのマイクセット触るんじゃないでし!」
「我輩の息子達の写真があって何が悪いか!」
「勝手に部屋の中を見ないで頂戴!」
「一体何事かと思いましたよ…。…そういうときはきちんと、棚にしまってくれないと困るんですが。」
彼らはアイクラの二人を睨んでいる。ちなみにネスはのんきにそれを眺めている。
「あはは、まぁ抜き打ちじゃないと面白みないしさ。」
「それに、身だしなみの問題でしょ?」
とは言いつつも、アイクラの二人は目で合図した。意見は同じである。

「コラーっ!!」

「キャーっ!」「わーっ!」
アイクラたちがどたどたと逃げ回り、それを数人が追いかけたため、あたりにはかなりの埃が舞ったとか。
「次回はどんな作品になるかなー。」
一人だけ、ネスは、それを眺めながら声に出さず笑っていたらしい。



さっぱりしてます、とかその程度の描写しか出来なかったのが心残りです…(汗
まぁ、アイクラたちの表現力も少なかった、ってことで!(爆
さぁて、番外編、他には何が書けますかねー。

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最終更新:18:07 2006/07/09




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